もう記録写真とは言わせない!携帯カメラでも良い写真を撮るためのTips

世間ではもう夏休みですね。
夏休みということで、家族や恋人と旅行に行く方もいるでしょう。

せっかく旅行に行くのであれば、記念に写真を撮ると思います。
一眼レフカメラはよほど凝った人でないと持って行きませんが、
コンパクトデジタルカメラなどが価格も手頃で持ち運びもしやすいです。

しかし、 コンデジ以上に持ち運びしやすく、手軽なカメラがあります。
そう、携帯電話のカメラですね。
最近の携帯電話のカメラは高性能で、数年前のコンデジよりも綺麗です。
また、スマートフォンの普及率も上がり、撮った写真を加工したり、その場でシェアしたりなどが簡単になりました。

今回は携帯カメラでも綺麗に写真を撮影できるヒントを紹介します。

 

1、光の入り方に注目する

写真において”光”はとても重要なものです。
光が反射することで物が見え、写りますし、色は光の波長で決定されます。
写真を撮る場合には、まず”光”を意識することから始めてみましょう。
まずは基本の、「逆光」と「順光」です。逆光は知っている方が多いと思いますが、順光というものもあります。
以下に逆光と順光の極端な例を示します。

例1:逆光

逆光例1

基本的にオートモードのカメラは、周辺の明るさに合わせようとします。
逆光状態で撮影すると、周辺を綺麗に取れるよう暗めに補正がかかります。
結果として、今回のような対象物が暗く写ってしまうという現象が発生します。

 

例2:順光

順光例1

順光とはカメラの背後に光源がある状態です。
順光で撮影することで、被写体が暗くなるのを防ぎ、自然な色を表現する事ができます。
また、空を撮影する場合にも順光で撮影することで、綺麗な”蒼”を出すことができます。

 

例3:空での順光

順光例2

空の”蒼い”色が綺麗に出ているのが分かります。
また手前の植物の葉の緑も自然な色を表現できています。

逆光状態で太陽に向けて空を撮ると以下となります。
例4:空での逆光

逆行例2

カメラが自動で太陽の明るさに合わせることで、空の色が不自然になってしまいました。

 

ここまでを図としてまとめてみます。

順光と逆光

空を撮影する際の順光

 

 

2、簡単な基本構図で撮影する

「構図」、と聞くと難しく聞こえるかもしれません。
構図とは、写真内の「どの位置に被写体を置くか」「背景をどこに置くか」「大きさは?」といったものを言います。
構図を考えることは簡単なことではなく、経験も必要ですが、構図にも基礎・基本は存在します。
私が趣味としての写真を始めて、未だに意識している基本の構図というものがあります。
それは「3分割法」という最も基本的で簡単な構図とされ、様々な本などでも取り上げられています。

・画面を三分割する
まずは画面を三分割してみましょう。

三分割法

画面を三分割し、境界線のX軸とY軸の交点に被写体が来るように撮ってみましょう。
この三分割法は、「最もバランスのとれた構図」と言われ、写真だけでなく絵を描く場合にも使えます。
カメラには分割するような線はありませんが、この三分割法の位置は”大まか”で大丈夫です。

この写真だけでは三分割法の良さが分かりにくいと思いますので、以下に撮り比べた例を示します。

例5:日の丸構図

真ん中に被写体を置く「日の丸構図」

被写体を真ん中に大きく置くことで、強調することができます。
真ん中に置くだけも立派な構図で、「日の丸構図」といいます。
インパクトのある写真が撮りたい時には、「日の丸構図」が有効です。

例6:三分割法

三分割法を利用し、被写体を左下に配置

日の丸構図と比べて、バランの良い落ちついた写真になりました。
また、道路が真っ直ぐ伸びているのも見え、写真に奥行きができました。
結果として、 黄色い花を強調しつつバランスのとれた写真になりました。
奥行きを作ったことも花を強調するのに一役買っています。

同じ被写体でもアングルや構図により見え方は変わってきます。
いろいろな角度から撮影してみましょう。

 

 

3、携帯カメラの編集機能を利用する

最近の携帯やスマートフォンには写真を簡単に編集できる機能が備わっています。
それらの機能を利用することで、写真をより良く”魅せる”ことができます。
以下の撮影例は「Instagram」というアプリを利用し、ワンタップで編集したものです。

Instagram例:1

編集時間にして 30秒ほどでこのような写真を作成できます。
元の写真は以下となります。

Instagram1編集前

編集前は大したことのない写真ですが、エフェクトを少し加えるだけで違いが出てきます。
Instagramは主に「撮影した写真にエフェクトを加え、写真を編集する」ことを目的に作られています。

他にもアプリによっては魚眼効果を持たせたり、ミニチュア効果を持たせるものがあります。
以下はAndroidアプリ「カメラZOOM FX」で編集しました。

カメラ ZOOM FXを使用

有料アプリですが、多くの効果があり購入しておくと便利です。
上の画像はミラー効果に加え、色をいじりました。
「不思議な世界へ続く道」っぽくなりました。
元の写真は以下。

カメラ ZOOM FX編集前

少し手を加えるだけで、かなり見違える写真になります。

 

そして私の最近のお気に入りアプリ、「AfterFocus」を利用した作例が以下。

AfterFocus

結構 不自然になっていますが、一眼レフで撮影したようなボケのある写真を作れます。
多少慣れは必要で、私もまだ使いこなせていません。
ちなみに元写真は以下。

AfterFocus編集前

色々なアプリやエフェクトを試してみましょう。
おすすめアプリを列挙しておきます。

・Instagram(iPhone)(Android)
有名アプリ。写真にエフェクトをかけ、”良い感じ”の写真にしてくれます。

・カメラ ZOOM FX(Android)
ミラーなど様々な効果を得ることができます。

・水没カメラ(iPhone
もし私の街が水没したら?撮影した風景を水没させます。

・AfterFocus(iPhone)(Android)
携帯カメラでもボケを。一眼レフのようにボケのある写真を作成できます。

 

 

4、難しいことは考えない

色々書いてみましたが、結局のところ「楽しむこと」が大切です。
写真を撮影することを苦痛に思わないでください。写真はとても楽しいものです。
どんなものでも、「基本の型」というものは存在します。写真も同じです。
しかし、写真は”型”が非常に緩く、誰でも「自分の型」をすぐに持つことができます。
写真に正解はありません。
ただ、写真には気持ちが必ず写ります。
写真を見返した時に、その写真を撮った時の気持ちが思い出せれば、それが強いての正解です。

まずは難しいことは考えずに、枚数を撮ってみましょう。
100枚、200枚と言わずに、1000枚、2000枚。好きなだけ、飽きるまで撮りましょう。
その中に一枚でも気に入るものがあれば良いのではないでしょうか。

 

5、撮った写真はシェアする

実は一番大切なことです。
今まで撮った写真を放置していませんか?
最近ではSNSの普及率も上がり、インターネットを利用し簡単に写真を共有できます。
TwitterやFaceBook、Google+など、公開する場はたくさんあります。
趣味の仲間や、友達、家族、恋人など撮った写真は共有しましょう。
撮ったその場でも共有するのも良いですし、旅行が終わった後に、写真を見返しながら思い出を語るのも楽しいものです。
また最近の携帯カメラは画素数も高く、引き伸ばしてもA4程度であれば綺麗に印刷できる場合も多いです。
上手く取れた風景写真や集合写真などは、引き伸ばして印刷すれば飾っておけます。
集合写真を大きく印刷し、旅行に行った仲間に配ればきっと喜んでもらえることでしょう。

 

今回は、「携帯カメラで良い写真を撮る」ということで、普段は一眼レフを持ち歩く私も、携帯カメラを持ち出しました。
一眼レフなら簡単に切り出せる構図でも、携帯カメラでは思ったように行かず、苦労しました。
真夏の炎天下のもと町内を走り回り、被写体を探しましたが、近所には花を育てている家が少なく、結構遠くまで行く事に。
家先の花の撮影を許可して下さった方に、この場を借りてお礼を申し上げます。ありがとうございました。

残り少ない夏休みですが、もし良ければ写真を撮りに出かけてみてはいかがでしょうか?
今回の記事作成の際に 撮影・編集した画像を、失敗作も含め以下に全てアップロードしています。
Google+アルバム


今回の記事を執筆するに当たり、以下の素材サイト様の素材を利用させていただきました。
各サイトの管理人、素材製作者様に厚くお礼を申し上げます。

素材のプチッチ 様

アイコン屋めがぴこ 様

創造のモノ 様

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