Opera Next15登場。これは革命だ。
最新版Opera Next 15リリース
少し前の話になるが、Operaが長年の独自エンジンを捨てることを発表した。
それからというもの、半分楽しみ、半分不安で待っていたのだ。
そして、ついにこの時が来た。
Opera Next 15リリース
安定版ではなく、開発β版だが、大まかな特徴は体験できた。
今回は新生Operaのレポートをしてみようと思う。
1.高速
Operaは高速で在り続ける。
それはOperaがOperaであるための最低条件とも言える。
まずは、とベンチマークを測ってみた。
あくまでJavaScriptの処理速度だが、安定版のOpera12との比較する。
Google 「Octane」ベンチマーク
スコアは約3倍。
Opera Next 15には新エンジンが搭載されている。
これが新エンジンの力なのかと実感した瞬間だった。
（Google JavaScript ベンチマーク 「Octane」）
2.ユーザーインターフェース
Operaといえば、ユーザーインターフェース。
ユーザーが使いやすいようにと設計されたUIは一度触ると他のブラウザには移れない。
しかしながら、まだまだ開発版ということでUIは微妙だ。
それでも、Speed Dialは既に実装済み。
しかもパワーアップしている。
従来通り、よくアクセスするページを保存できる。
さらに、フォルダにまとめることができるようになった。
個人的には非常に嬉しい「ディスカバー」機能。
Speed Dialからニュースまで見れる。
これで時事ネタ収集の手間が省ける。
新機能「スタッシュ」。
いわゆる「あとで読むリスト」。
使い方は非常に簡単。
アドレスバーのハートアイコンをクリックすると・・・
Speed Dialのスタッシュに追加される。
既に外部アプリで実現されている機能だが、ブラウザ内蔵、さらにデフォルトで利用できるのは高評価だ。
「テーマ」機能も表に出てきた。
1クリックで気軽にテーマ変更ができる。気分で変えるのもいいかもしれない。
拡張機能も健在。
今までのアドオンと互換性があるようだ。現行バージョンからもスムーズに移行できることだろう。
「オフロードモード」
従来のOpera Turboに相当する機能だ。
Operaサーバーでデータが圧縮され、ユーザーに送信するという機能。
これにより、低速回線でも高速なブラウジングを可能とする。
オフロードモードON
3.正常な表示
Operaの唯一の弱点は「対応ページの少なさ」だった。
正式に対応しているページはおそらく2割もない。
そのため、最新技術が使用されたページ（例：Google+やFacebook等）では動作が不安定なのだ。
しかし、Opera Next 15では新エンジン採用で、そんなページも安定して閲覧が出来る。
この新エンジンだが、あのChromeと同じエンジン（Blink）を採用しているという。
Google+、Twitter、Facebook、Amazon、ニコニコ動画などで、高速かつ正常に表示ができた。
4.最後にちょっと微妙なところ
現在のバージョンではブックマーク機能がない。
Opera Linkも実装されていない（実装予定あり）ため、Opera Linkと同時にブックマーク機能も付加されるのだろう。
また、一部マウスジェスチャが使えない。
「右クリック+左クリック」：戻る
「左クリック+右クリック」：進む
など。
この辺りは自分で設定できるのかもしれないが、私はまだ詳しく見ていない。
Operaっぽくない。
悪くはないが、どうしてもChromeっぽい部分が多々ある。
また、機能面もまだ充実とはいえず、「ブラウジングのみ」となっているのが現状だ。
まだ開発版という段階、これからOperaらしい機能が増えてくれることを祈る。
5.まとめ
開発版でも十分素晴らしいブラウザに仕上がっている。
このまま開発が進めば、従来の使いやすさと、さらなる高速表示を兼ね備えたブラウザになるはずだ。
Operaの弱点でもあったページ表示も解決される。
正式版がリリースされれば、Operaは確実にブラウザ界に革命を起こすだろうと私は予想している。
デフォルト状態で多機能を持ち、安定かつ高速、使いやすいインターフェースを兼ね備えたブラウザ。
ある意味で、これは既にChromeで実現されている。
だが、OperaはChromeを超える「何か」を成し遂げてくれるだろうと確信している。
その「何か」を確かめるのは、紛れも無い自分自身でありたいと思う。
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